行く
iku 五段動詞 (行く・いく型) / 自動詞 / 助動詞
基本情報
- 読み方
- いく
- ローマ字
- iku
- 品詞
- 五段動詞 (行く・いく型) / 自動詞 / 助動詞
- 文字数
- 2文字
- JMdict ID
- 1578850
意味
行く(いく)は、カ行五段活用(特殊型 v5k-s)・自動詞に分類される基本動詞で、第一義は「人や物がある場所から他の場所へ移動する」動作を表します。『広辞苑』第七版(岩波書店)でも、移動の基本動作として立項されており、口語の標準表現とされています。「行く とは」何かを問う場合、この移動義が中核となります。第二義以下では、「うまくいく」(進行・成り行き)、「時が過ぎていく」(時間経過)、補助動詞「〜ていく」(変化の進行)など、比喩的・文法的に拡張した用法が展開されます。「いく 意味」を考える上で重要なのは、読みが「いく」と「ゆく」の2種あり、現代標準口語では「いく」が一般的である一方、「ゆく」は「ゆくえ」「ゆくすえ」などの慣用固着形や文語・和歌に残存するという点です。活用6形と促音便のイレギュラー、敬語3層の詳細は下記の文化・活用欄で整理します。なお、しりとりでは「い」で始まり「く」で終わる2文字の短語として用いられます。
英訳
- to go
- to move (towards)
- to head (towards)
- to leave (for)
- to move through
- to travel across
- to walk along (e.g. a road)
- to go (well, badly, etc.)
- to proceed
- to turn out
- to get along
- to do (in a particular way)
- to go (with; a choice)
- to try
- to pass (of time, seasons, etc.)
- to go by
- to stream
- to flow
- to die
- to pass away
- to reach (a stage, extent, age, etc.)
- to get to
- to go (so far as ...)
- to reach (of information, instructions, wind, etc.)
- to arrive
- to continue ...
- to go on ...
- to (progress) steadily
- to gradually ...
- to progressively ...
英訳出典: JMdict (CC BY-SA 3.0)
例文
- 明日は友達と東京に行きます。 Tomorrow I will go to Tokyo with my friend.第一義(移動)の丁寧形用例 — 連用形「行き」+助動詞「ます」。tomodachi・toukyouとの共起
- 仕事の後に友達と食べに行くのが週末の習慣です。 Going out to eat with friends after work is my weekend routine.連用形+助詞「に」+本動詞「行く」の共起 — taberu(食べる)との代表的な連用形共起関係
- お客様はいつこちらにいらっしゃいますか。私は明日お宅に伺います。 When will you (honorific) come here? I will visit (humble) your home tomorrow.敬語3層用例 — 尊敬語「いらっしゃる」と謙譲語「伺う」の対比
- 計画が予想通りにうまくいきました。 The plan went well as expected.比喩用法 — 「うまくいく」は進行・成り行きを表す慣用。『広辞苑』にも立項
- 季節が移り変わっていくのを感じます。 I feel the seasons changing and passing.補助動詞「〜ていく」用法 — 変化の進行を表す(JMdict `aux-v` タグ該当)
しりとりで使う
- 始まる文字
- 「い」で始まる言葉一覧
- 終わる文字
- 「く」
関連語
類義語
- 向かう (むかう) — 「目的地へ移動する」意。「行く」と比べ方向性を強調する、やや書き言葉寄りの表現
- いらっしゃる (いらっしゃる) — 「行く」の尊敬語。「来る」「いる」の尊敬語とも同形で、相手の動作を敬う場面で用いる
- おいでになる (おいでになる) — 「行く」の尊敬語。「いらっしゃる」と同義で、やや改まった場面に多い
- 参る (まいる) — 「行く」の謙譲語。自分の動作をへりくだって述べる。目上への移動の典型的表現
- 伺う (うかがう) — 「行く・訪問する」の謙譲語。目上の所へ訪れる場面に特化(「お宅に伺う」など)
上位語
- 動詞 (どうし) — 品詞の一つ。「行く」はこの下位分類である五段活用動詞・自動詞に該当
- 五段動詞 (ごだんどうし) — 日本語文法の活用型の一つ。語尾がア・イ・ウ・エ・オ段で変化。「行く」はカ行五段の特殊型(促音便)に分類
- 自動詞 (じどうし) — 目的語を取らない動詞の分類。「を」格ではなく「に・へ・まで」など方向・場所を示す格助詞を伴うことが多い
共起語・連語
- 食べに行く (たべにいく) — taberuの連用形+助詞「に」+本動詞「行く」。外食の定番表現。本サイト内 /word/taberu と相互参照
- 学校に行く (がっこうにいく) — 自動詞の典型用法。「に」格で目的地を明示する基本表現
- うまくいく (うまくいく) — 副詞「うまく」+「行く」の比喩用法。事柄が順調に進むこと。『広辞苑』にも立項
- 変わっていく (かわっていく) — 連用形+「て」+補助動詞「いく」。変化の進行を表す代表形(JMdict `aux-v` タグ該当)
- 行方不明 (ゆくえふめい) — 「ゆく」古読み+「方」+「不明」の熟語。居所が分からない状態を示す
- 行く末 (ゆくすえ) — 「ゆく」古読み+「末」の熟語。将来・先行きを意味。「ゆく」が慣用固着型に残る代表例
文化・背景
「行く 活用」の体系を整理すると、「行く」はカ行五段活用の特殊型(v5k-s)・自動詞で、活用6形は未然「行か(ない)/行こ(う)」、連用「行き(ます)」、終止「行く」、連体「行く(時)」、仮定「行け(ば)」、命令「行け」となります(『日本語文法事典』大修館書店などの分類に準拠)。特徴的なのはテ形・タ形で、「行って/行った」と促音便(そくおんびん)を取る点です。規則的なカ行五段動詞「書く」が「書いて/書いた」とイ音便(いおんびん)を取るのと対比すると、「行く」の音便イレギュラーが明瞭に浮かび上がります。この点は国語教育でも基本動詞として文部科学省『小学校学習指導要領 国語編』に位置づけられています。「行く 敬語」は3層で整理されます。丁寧語は「行きます」、尊敬語は「いらっしゃる」「おいでになる」(相手の動作)、謙譲語は「参る」「伺う」(自分の動作)です。特に「伺う」は目上の所へ訪問する方向性を持ち、「先生のお宅に伺います」のように用いられるのが一般的です。「いく ゆく 違い」については、NHK放送文化研究所の調査などでも、現代の標準口語は「いく」、「ゆく」は「ゆくえ」「ゆくすえ」「ゆくて」「ゆき先」などの慣用固着形や文語・和歌に残存する形式として扱われるのが一般的とされています。同音異字の「逝く(いく/ゆく)」は死亡の婉曲表現として辞書に立項されますが、用法は限定的です。また、taberu(食べる)との「食べに行く」は、連用形+「に」+本動詞「行く」という基本構文の代表例です。
アナグラム (同じ文字の並び替え)
「いく」と同じひらがなで作れる言葉:
同音異義語
同じ「いく」と読む別の言葉:
同じ文字で始まる言葉
同じ「い」で始まる他の言葉:
よくある質問
Q. 行く の読み方は「いく」「ゆく」どちらが正しいですか。
Q. 行く の活用と音便の種類はどうなっていますか。
Q. 行く の敬語(尊敬・謙譲)はどう使い分けますか。
Q. 「行く」の比喩的な使い方にはどのようなものがありますか。
Q. 行く をしりとりで使う時の注意点はありますか。
参考資料
- 『広辞苑』第七版 (岩波書店) — 「行く」項の語釈: 人・物がその場所から他の場所へ移動する基本動作。本ページの第一義根拠。「うまくいく」比喩用法の立項も参照。
- 『日本国語大辞典』第二版 (小学館) — 「行く」の古典用例・「ゆく」(上代・中古の古語)と「いく」(近世以降の口語)の歴史的関係の記述参照。本ページの読み2種の根拠。
- 『日本語文法事典』(大修館書店) — 五段活用・自動詞の文法分類と活用形6種の標準定義。「行く」の促音便(v5k-s 特殊)イレギュラーについての解説根拠。
- NHK放送文化研究所 『放送研究と調査』 / 『NHK ことばのハンドブック』 (NHK出版) — 「いく/ゆく」の放送用法調査。現代の標準口語は「いく」、「ゆく」は慣用固着(『ゆくえ・ゆくすえ・ゆくて』)と文語・和歌に残存と記述されていることの参照。
- 文部科学省 『小学校学習指導要領 国語編』 — 「行く」が国語教育における基本動詞・特殊五段として位置付けられる根拠。日本語学習の基礎語彙。